culture当院の特徴
digitalizationデジタルトランスフォーメーションdigitalization
「デジタル」のその先へ
社会の激しい変化の中で、データとデジタル技術を活用した改革が必須になっています。
医療分野におけるDXは『デジタル技術を活用することで、医療の効率や質を向上させること』が目的となります。
これまで推し進められてきた「デジタル化」から一歩前進し、デジタル技術を”活用”することで、国民自身の健康・予防管理を促進し、より良質な医療やケアを受けられるように「社会や生活の形を変えていく」ことが今後の課題となります。
診療を円滑にすることは業務上の負担軽減にも直結し、医療の質を高めながら・医療従事者の安全性を確保することも可能となります。
DXを実現するためには、専用の医療設備を導入すると同時に、そこに携わるスタッフがデジタル技術へのリテラシーを身につけることも課題となります。
当院ではDX実現に向けて様々な取り組みを行っています。
医療DX(デジタルトランスフォーメーション)実現への取り組み
1.次世代型情報システムの活用
現在、当院では電子カルテシステムを導入しています。
患者様と医院を繋げる最も重要なものはカルテ情報であり、今後の患者様のライフステージの記録として高い価値を持つものとなります。
当院は予防管理型のクリニックという特性上、様々な検査結果・データ資料を元に診断・治療を行っています。
膨大な量のデータも「活きた資料」として活用できなければ意味がありません。データ処理に最適な電子カルテシステムを使用することで、高精度な医療の提供と円滑な診療の両立を可能にしています。
またオンライン資格確認等システムにより取得した医療情報を、診察室等で閲覧・活用できる体制が整っています。もちろん、マイナンバーカードの保険証利用にも対応し、災害時の身元確認などにも素早く対応することができます。
2.情報共有・連携のための環境整備
当院は外来診療だけでなく、訪問診療や医科歯科連携による診療も推進しています。
世界に先駆けて超高齢化社会に直面する中では、歯科診療所で治療が完結するのではなく、多職種(医師・看護師・薬剤師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・ケアマネージャー・管理栄養士など)と連携して、いかにその方の健康寿命を延ばすかが最も大きな課題とされています。
また高齢の方に限らず、周術期(入院・手術から社会復帰までの一連の期間)の口腔管理が合併症予防や早期回復につながるというデータも報告されています。
このように、医科歯科連携・多職種連携は、国民の健康寿命やQOLを高めるために非常に大きな意義を持っています。
私たちは、医科や様々な専門職の方々との連携を可能にするため、診療現場でのさまざまな記録データを速やかに共有できるよう、カルテや文書の整理を効率化し、正しい診療報酬請求につなげています。
3.イノベーションを可能にする医療機器の導入
当院には、高精度の医療を可能にする様々な医療機器が揃っています。
顔貌スキャナー「RAYFace」、「iTero」2024年最新モデル、もちろんマイクロスコープやスタッフ用ルーペ(拡大鏡)など、最新デジタル技術を全てと言っていいほど取り入れています。
その他にも医院の運営を円滑にするための様々な技術・システムを積極的に導入しています。
人の手でおこなわれてきた事務業務のうち、ツールを導入して自動化することは、人為的なエラーを防ぎ、スタッフの負担を減らすことにも繋がります。
しかしながら私たちは医療機関であり、人と人との繋がりを何より大事にしています。「効率化」を追求しすぎることは、ときに適切でない場合も考えられます。
エラーチェックやスタッフの負担になっている単純作業は自動化によってできるだけ減らしながら、
問診・検査に時間をかけたり、患者様に寄り添ったコミュニケーションをするなど、価値の高い業務をスタッフが担うのが理想的な形だと考えています。
4.DX推進のための基盤づくり
今後、さらなるDXを進めていく中では、今までの「当たり前」を変えていく必要があります。
その一つが「ペーパーレス」への取り組みです。
医療機関においては、診察券・カルテ・問診票・紹介状・技工指示書・診療明細・同意書・保証書など、様々な紙媒体が存在します。
紙による運用は多くのコストを要します。印刷・保管の手間、スペースのロス(カルテ庫等)、プリンターエラーによるストレス、収納場所を探す手間、紛失・混入のリスクなど…
当院では、ICTを活用した院内ネットワークの構築や情報連携と同時に、完全ペーパーレスを目指して取り組んでいます。
またスタッフ全員にiPadおよびApple Watchを支給し、院内におけるコミュニケーションに役立てています。
iPadは予約システム操作や患者情報の管理、資料作成などに活用します。これもペーパーレスを進めるうえで非常に役立っています。
またApple Watchはインカムに代わるコミュニケーションツールとして活用しています。
Apple Watchのメッセージ機能を活用することで、定型文や音声入力を活用して1対1や、全体向けなど対象者に向けて情報発信をすることができます。
従来のインカムに感じていた「聞こえづらい」「会話に集中できない」「送信先が選択できない」といった心配も解消されました。
DX時代を「牽引」する存在を目指して
DXの本質は、デジタル技術を使って「社会・生活の形を変えること」にあります。
これは単にデジタル機器を使用するということではありません。DXの本質は、医療の質が高まる・情報共有が円滑になる・患者様の健康や医療従事者の安全性が確保できるようになるといった『新しい未来』を作る、ということです。
テクノロジーが凄まじいスピードで進化していく中で、なみき通り歯科は変化に「付いていく」のではなく、歯科業界を牽引する存在でありたいと考えています。
当院では、テクノロジーの進歩と共により良い医療が提供できるよう、これからも医療DXを進めていきます。