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dentalhygienist-hashimotoDH橋本(2013年中途入社)dentalhygienist-hashimoto
歯科衛生士 橋本
【日本歯周病学会認定歯科衛生士】
歯科衛生士歴:13年(2024年現在)
出身校:名古屋ユマニテク歯科衛生専門学校
Q.歯科衛生士を目指したきっかけを教えてください。
私が歯科衛生士になったのは、友達がきっかけです。
高校3年生の頃、同級生がそれぞれ進路について模索している中で、一人「私は歯科衛生士になる!」と意気込んでいる友達がいました。
私自身はそれまで「歯科衛生士」という仕事を知らなかったのですが、調べてみると医療の仕事であること、国家資格であることを知って、次第に興味を持つようになっていきました。
Q.歯科衛生士になって初めて就職した職場はどんな医院でしたか?
私は、学科長の先生によく就職の相談をしていました。就職先も、先生から勧めていただいた医院の中から選んで決めました。
新卒ということもあり、「何かを学びたい」というよりも、まずはマニュアルがあって安心して働けそうとか、開院したての新しい医院が良いな、といったところを重視していたと思います。
Q.転職を考えるようになったのはなぜでしょうか?
入社してしばらく経った頃、なんだか毎日が単調になってきているように感じていました。
マニュアルがあったので、どの患者様にも同じ流れで治療をして、やることもすべて決まっていました。
確かにそれはそれで良い面もあるかもしれないのですが、半年、一年経つと仕事にも慣れが出てきてしまいました。
入社から3年が経とうとする頃には、
「歯科衛生士ってこんなものなのかな・・・」
そんなふうに思うようになっていました。
そんな矢先、医院の方針が大きく変わるという話も出てきたので、そのタイミングで転職を考えるようになりました。
Q.転職活動ではどんなポイントを重視しましたか?
スタッフ同士の年齢が離れすぎているより、同じような世代のスタッフがいるほうが良いなと思っていたのと、
すごく大きな医院よりは、個人開業のクリニックの方が、院長が一人ひとりしっかり見てくれるのかなと考えていました。
もう一つ重視したのは「歯周病学会の認定資格」でした。
たまたま母校の卒業生の話を聞く機会があったのですが、そこで歯科衛生士の認定資格の話題が出ました。
「免許をただ持っているだけの人と、勉強している人は同じ職種でも価値が全然違う。」
「DHの仕事を長く続けていくなら、他のDHとの”差別化”が必要。その証明になるのが認定資格。」
というお話を聞きました。
歯科衛生士学校の先生からも「認定資格は取った方がいいよ」という話自体は聞いたことがありましたが、なぜ取った方がいいのか、認定を取ったDHにはどんな活躍の場が広がっているのかを初めて知ることができました。
Q.具体的にどうやってクリニックを選んでいきましたか?
認定資格に興味を持つようになったこともあり、まず歯周病専門医や認定医のライセンスを持っている先生のクリニックに2件、医院見学に行きました。
先生方と面談させていただき、今までやってきたことや、認定に興味があることを伝えました。
しかし、その時点では私自身に十分な臨床経験も実力もなかったため、
「橋本さんは、もう少し歯科衛生士として経験を詰んでから考えた方が良いんじゃないかな?」
というアドバイスをいただき、面談は終了してしまいました。
歯科衛生士は就職に有利とか、選び放題なんて言われることもありますが、それはあくまで実力がある前提なんですよね。
それまで約3年歯科衛生士をやってきたものの、実際には医療人としてはまだスタートラインにも立てていなかったのだということを知りました。
Q.なみき通り歯科を見つけたきっかけは何だったのでしょうか?
そんな経験もしながら、求人サイトで就職先を探していたときに見つけたのがなみき通り歯科でした。
当時はなみき通り歯科が開院して間もない頃で、院長とスタッフ数名という規模でした。
家からも比較的通いやすい距離だったので見学を申し込みました。
転職活動の中で不安もありましたが、なみき通り歯科は院内の雰囲気や診療の様子がとても良く、院長ともしっかりお話をさせていただくことができ、直感で「ここなら間違いないだろう」と感じたのが決め手でした。
Q.実際に入社してみて、どんな印象を受けましたか?
転職した時点で、歯科衛生士としてのキャリアは4年目を迎えていました。
ただ、前職ではアシスタント業務が中心だったため、DHとしての経験値が足りない自覚がありました。
頑張りたい気持ちはありましたが、
「私は何のために頑張っているのだろう」
そんなふうに落ち込んでは、よく院長に相談をしていました。
そんなとき、院長から
「外の世界を見てみない?」
と声をかけていただきました。
「クリニックの中で誰かと比較するのが本当の目標じゃない。外にはもっと見たことのない世界があるし、まだ会ったことのない人がたくさんいるんだよ。」
そんな話をしていただき、そこから院長が参加している学会やスタディグループにも連れて行っていただくようになっていきました。
私にとって、それが大きなターニングポイントだったかもしれません。
私は元々、自分から「こうしたい!」と自己表現をするのがあまり得意ではないのですが、院長はそのあたりも見抜いて、外の世界に引っぱって行ってくれたり、後押しして下さったんだろうと思います。
Q.外の世界を見るようになって、心境の変化はありましたか?
院長に勧められて、外に出て、いろいろな分野で活躍する歯科衛生士と交流するようになったことで、とても前向きな刺激を受けました。
「知らないことがいっぱいある」ということを知れたことが良かったと思います。それまでは自分が”分かっていない”ということを、分かっていなかったんですよね。
「もっとこういうことをやりたい」
「突き詰めて勉強してみたい」
と思うようになり、それからたくさんの勉強会・学会に参加してきました。
これまで日本歯周病学会、顎咬合学会、歯周病専門医・指導医の先生の勉強会、予防医療のスタディグループにも出席し、日本を飛び出してスウェーデンのマルメ大学にも研修に行きました。
これまでの勉強会を振り返って、歯科衛生士としての意識が一気に変わったのは、熊谷先生のオーラルフィジシャン育成セミナーでした。
予防の権威であり世界的にも有名な先生方が集まるセミナーで学ぶことで、自分の中に歯科衛生士としての軸ができあがっていきました。
Q.もしもなみき通り歯科に就職していなかったら、どんなDHになっていたでしょうか?
なみき通り歯科に出会っていなかったら、きっと、外の世界や予防歯科の楽しさを知ることも無かったと思いますし、勉強会やセミナーに一緒に取り組む仲間にも出会えていなかったと思います。
どんな仕事でもどんな職場でも、それぞれ壁にぶつかったり、悩んだりすることがあると思います。何かの区切りで「もう辞めようかな」と思うタイミングが来ることもあるかもしれません。
そんなとき、続けたいと思えるかどうかは、歯科衛生士という仕事の奥深さを知っているかどうかだと思います。
もし昔のまま、ドクターからの指示待ちで、スケーリングだけをこなすような毎日を過ごしていたら、仕事自体に愛着がなくなっていって、些細なことをきっかけに辞めてしまっていたかもしれません。
だからこそ後輩には、歯科衛生士の仕事の奥深さや楽しさを教えてあげたいですし、私たちの姿を見て「認定を取りたいな」とか、「DHを長く続けてみるのも良いかも」と思ってもらえたら嬉しいなと思っています。